2020年12月資産形成のために始めたトライオートFX が、運用から10ヶ月経過しました。
もうじき1年を目前にして収益がどうなっているのかと言うと、累計としては十分プラス収支ですが、先月は損切りを実行したので月間で初のマイナス収支となりました(泣)
とはいえ、長期運用していれば順調に行かないこともあります。
トライオートFXは過去相場を基にプログラムされた自動売買システムなので、当然ながら未来の収益を保障するものではありません。
未来が読めない以上、それは仕方ありません。
なので、自身に合ったリスク管理と運用ルールが必要です。
今回は、10ヶ月の運用実績から得た反省点・改善ポイントについてお伝えします。
トライオートFXとは?
トライオートFXとは、インヴァスト証券が提供しているリピート系FXサービスです。
リピート系FX とは、外国為替証拠金取引である FX を一定の条件に従って自動売買するシステムトレード。
トライオートFX では、初心者には難しい自動売買の設定が予め用意されており、トレーダーは商品を選択して簡単な設定をするだけで取引を開始出来ます。
商品(自動売買プログラム)もランキング形式で表示され、人気順や低リスク順など自分好みに合わせて選択出来るので、商品選びも難しくありません。
個人的には、FX初心者にこそおすすめで、自分でトレードするより収益を上げやすいと思います。
10ヶ月間の運用実績
【10ヶ月目・累計運用実績】
累計収益:195,909円
運用利回:月平均1.0%
(年間利回り12%)
累計収益と月間収益はご覧の通り。
4月までは月3万円前後の収益を順調に上げていましたが、最新9月のマイナス収支が目立ちますね(笑)
損切りした分を含めても約20万円利益を上げているので、まずは良しと言えるでしょうか。
「スイスフラン/円」の稼動停止
上のチャートは私が選択していたスイスフラン/円ですが、4月末から円安が進みレンジ帯を上抜けてしまいました。
売りポジションのみが積み重なり、5月はいっきに含み損が膨らみます。
累計10万円以上の利益を上げていても元本割れする時期もあり、FXの難しさを改めて痛感。
6月に少し円高へと戻りましたが、120円前後でレンジ帯となり・・・、9月になって損切りを実行しました。
月間チャートのトレンドから、スイスフラン/円は今後も円安に向かうのではと予測し、ここで稼動を終了。
約6万円程の含み損を確定した事で、月間で初のマイナス収支となりました。
損切りするのは気持ち的に抵抗感が強く、正直なところなかなか決断出来ませんでした。
その結果、5月~9月までの5ヶ月間スイスフラン/円では殆ど収益を上げられていません。
もしそのまま円安方向に進んでいれば、もっと事態を悪化させていたでしょう。
ここが後述する反省点です。
損切りを実行出来たのは、トータル収支がプラスだったことと、ただの損失ではなく節税にもなると考えたからで、まだまだ感情に左右されていてダメですね...反省。
さて、節税といえば確定申告。
※FX収益20万円超えは確定申告が必要
今年も残り3ヶ月となり、このままいけば年間20万円超えが見えてきました。
そろそろ、確定申告についても真剣に考えなくてはいけませんね。
雑所得等の金額×税率20.315%(所得税15%・復興特別所得税0.315%・住民税5%)が課されます。
この辺はまた、別の記事で紹介出来ればと思います。
私の取引通貨ペア(セレクトプログラム)は過去記事で紹介してますので、良かったらご覧下さい。
「米ドル/円」の稼動開始
「スイスフラン/円」の稼動を停止して、新たに稼動したのがこちらの「米ドル/円」コアレンジャーです。
開始時点ではコアレンジャープログラムの収益率トップでした。
注文設定が視覚的に確認出来るプライスチャートが下図になります。
この記事を書いている時(10/12)こそサブレンジ帯まで価格が上昇していますが、稼動開始した9/13時点ではレンジ帯のちょうど中央付近で上下動していました。
「米ドル/円」相場は長期的には円安へ向かうと見てますが、ここ数年はレンジを形成しています。
さっそくレンジ帯を抜けてしまいそうで怖いですが、今後の変動に注視したいと思います。
トライオートFX・運用の反省点
【反省点】
- 何も対処せず、希望的観測(感情)で稼働を続けてしまったこと
私が初めに選択して稼動したスイスフラン/円。
開始から数ヶ月いい具合にレンジ相場を形成し、順調に利益を積み上げてくれました。
しかし、約半年後スイスフラン/円は円安に進み有効比率が悪化、身動きが取れない状況に陥りました。
どういう事かというと、有効比率が低いのでポジションを持っている間、別のプログラムを稼動する資金的余力がないということ。
- 有効証拠金:自己資金±評価損益等を加えた金額
- 必要証拠金:建玉の維持に必要な金額
※有効比率が100%を切ると強制ロスカットが発動
相場が戻らなければ、利益は殆ど産まず、時間だけが経過するという悪循環です。
相場の変動を我慢しながら見ているストレスは、決して軽くありません。
今回は運良く少し円高に戻り、トータル収支をプラスで終わらせられましたが、危険な状況だったと言わざるを得ません。
いつか戻る、いつか戻る・・・と、根拠のない希望的観測、もしくは戻って欲しいという感情で対処しなかったこと。
いつ相場が戻るか分かりませんし、そのまま戻らない可能性も十分あり、尚且つ稼動している間は、他のプログラムを稼動する事も出来ません。
資産運用なので、利益を出せず時間だけが経ってしまうというのは、避けたいところです。
トライオートFXは、長期運用するものなので、プログラムと相場変動に合わせた運用方法の必要性を感じました。
トライオートFX・運用の改善ポイント
私のように売買セレクトから希望のプログラムを選択した場合、過去のトレンド範囲(注文設定されている価格帯)で変動していれば徐々に収益が上がっていきます。
長期運用して、トータル収支がプラスのうちに終了すればオッケー!
しかし今回のように、過去相場から価格が外れていった時、つまりプログラムのレンジ帯を抜けてしまった時、相場が基の価格帯に戻るという保障はありません。
最悪の場合、強制ロスカットとなり大きな損失になり兼ねません。
【改善ポイント】
収益を上げてくれるプログラムを稼働し、収益を上げなくなったプログラムは終了する。
稼働停止ルールを決めること!
稼働していたプログラムを停止する、辞め時を決めること。
選択したプログラムの「稼働停止ルール」を決めることにしました。
過去記事ではロスカット(損切り)について書いていますが、稼働プログラムを入れ替えながらトータル収支を確保していくという運用まで考えていきます。
当面は下記条件で実行していき、トライアンドエラーで改善したいと思います。
【運用方法】
コアレンジャーのレンジ帯を外れ、価格がサブレンジ帯に入ってしまった時、下記条件で稼働を停止します。
- 月間チャートでトレンドが形成されている
- 有効比率が500%を下回っている
- 過去3年の最高値、又は最安値を更新している
損失を出してもプログラムを入れ替えるのと、収益性が悪化しても稼動を続けるのと、結果どちらが良いかは分かりません。
しかし、収益よりもリスク管理が重要です。
資産を守り安全に運用するには損切りも必要。
今回損切りを一度経験したことで二度目はもう少し機会的に出来るのではと思います。
【まとめ】トライオートFX反省と改善
10ヶ月の運用を経て、収益こそ上がっているものの、9月は初のマイナス収支となりました。
一つのプログラムを損切りし稼働停止させたわけですが、マイナス収支が悪いわけではなく、そこに至る過程を反省。
相場がプログラムの設定範囲から外れてしまった時、いつかまた戻ると考えて放置するのもひとつですが、戻らない可能性もあります。
今回私は、戻らない可能性を感じつつも、損切り出来ずに放置してしまいました。
その結果、約5ヶ月間収益を悪化させたまま時間だけが経過。
何よりリスクを負い続ける運用を行っていた事が、反省すべき点です。
これからは、損切りありき、プログラムの入れ替えを行いながらリスク管理と収益化を運用方針としていきます。