現代は医療が発達し暮らしの環境が改善され、人生は100年続く時代を迎えています。
WHOが発表した2021年版の世界保健統計(World Health Statistics)によると、男女平均の健康寿命が最も長い国は日本で74.1歳だった。
日本は「自立した生活が出来る期間」健康寿命が世界一の長寿社会。
先進国の中でも人生100年時代に最も近い国と言えます。
今後この健康寿命は更に延伸すると言われているので、40代からセミリタイアを目指す私もまだまだ人生を謳歌する時間は残されているんじゃないかと思えます。
その為にも健康とお金は不可欠で、そして何より生きる希望が必要。
ライフプランニングを考えることは、今後のお金に関する備えや、生きる目標を見い出す上で有用です。
今回はライフプランニングの有用性と簡単な作り方について解説していきます。
人生100年時代へ
人生100年時代(じんせいひゃくねんじだい)とは、ロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダ・グラットンとアンドリュー・スコット(英語版)が『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)で提唱した言葉
Wikipedia
日本でも2017年9月に「人生100年時代構想会議」が設置され、働き方や生き方、社会保障の見直しなどの必要性が訴えられています。
幼児教育無償化や高齢者雇用の促進なども、人生100年時代に対応する政府の方針です。
平成14年4月に施行された厚生年金保険法の改正により、老齢厚生年金の受給開始年齢は60歳~65際まで段階的に引き上げられていて、私は既に受給開始年齢が65歳。
60歳で引退し老後は年金生活というのはもはや過去の話で、現在40代の私達はこのままいくと高齢になっても働かされる未来が待っています。
少子高齢化や健康寿命の延伸で仕方ないとはいえ、労働期間の増加は気が重い話です。
これからは人生100年と考えて、ライフプランを見直しましょう。
ライフプランニングとは
ライフプランニングとは、簡潔に言うと人生の生活設計をすること。
ライフイベントや収入・支出を捉え備えておく事で、行き当たりばったりではなく豊かで充実した人生を送るのに役立てられます。
その為、将来の希望や目標を持って考えどのように実現していくか、予め具体的に計画を立てていく事が重要です。
この時、自分だけではなく家族または家族が増える事も想定し、家族全員のライフイベントを想定して考えていきましょう。
ライフプランニングの有用性
ライフプランニングする意義としては、先に述べた通り生活設計を行い備えることで、 豊かな人生を送ることにあります。
【ライフプランニングの効果】
- 生涯かかる支出と時期が分かる
- 将来の希望や目標が立てやすくなる
- リスクへの備えをシミュレーション出来る
- ライフイベントへの備えが出来る
教育資金・住宅資金・老後資金といった大きなライフイベントでは、まとまった支出が発生したり、収入が無くなる事も考えられます。
稼いだ分だけ使ってしまうなど何も考えず過していると、生涯家計が火の車になる事は間違いありません。
ライフプランを作成し、生涯かかるお金を予め把握しておけば計画的に準備を進めることが出来ます。
また、生涯かかる支出が分かると、不要な支出や必要な資産額の目処が立つため、旅行やお買い物などにどの程度使えるかも明確になるでしょう。
よく老後に備えてといいますが、やりたい事・出来る事は年代によって違います。
無駄に節制して豊かな人生が送れないのは本末転倒!
人生を豊かにする為にライフプランを有効に活用しましょう。
ライフプランの作り方
ライフプランを作るにはまず現状整理から。
家族構成・収入・支出をまとめるところから始めます。
それから将来の家族全員のライフイベントを想定して、家計に関わる影響をチェックしていきましょう。
これを表にまとめていくのが一般的ですが、テンプレートを利用すると簡単です。
ライフプランのシミュレーションサイトやエクセルテンプレートがありますが、私的には日本FP協会のテンプレートがシンプルで分かりやすくおすすめです。
ライフプランは、ライフイベントとキャッシュフローの2つを組み合わせることで完成します。
表にして見える化することで、将来の収入や支出に明確なイメージが出来るようになります。
収入も支出も年齢やライフイベントにより変化しますし、資産の推移もある程度予測出来るので、保険の見直しや資産形成など色々と考えるきっかけにもなります。
表の作成が難しい方は、FP(ファイナンシャルプランナー)というお金のプロに任せるという方法もありです。
自分では気付かない点や客観的にアドバイスがもらえるので、自分で作成するより安心感がありますし、保険の見直しなど収支の改善が出来る可能性もあります。
40代からのライフプラン
40代は人生の折り返し地点。
仕事や家族などある程度将来が見据えられる年代ではないでしょうか。
一方で、これからの人生をどう過ごしたいか、選択肢を増やせるのはギリギリの年代かもしれません。
子供がいるご家庭であれば、子供が独立してからどう過ごしたいか?どのくらいのお金が必要か?
私のようにFIRE ・セミリタイアを考えるもよし、移住してのんびり暮らすのもよしですが、資産が無くては出来ません。
資産形成には時間が掛かりますし、40代の今しっかりとライフプランを立て目標に向かって動き出しましょう。
働き盛りであり収入も支出も増える40代は、将来を見据えた資産形成が大きなポイントとなります。
【まとめ】ライフプランニングで豊かな人生を
人生100年時代、40代の方でも健康でいられたらまだ50年以上人生が残っています。
まだまだ長い人生を豊かに過ごすには、ライフプランニングが有効です。
将来の希望や目標に現実味を持たせるためにも、資産形成などしっかり準備を進めていきましょう。