トライオートFX の運用を開始して思うのは、「リスクを抑え安全に運用したい」という事。
FX はレバレッジを掛けられる特性上、どうしてもハイリスクな運用になりがち。
レバレッジとは、元金を証拠金として何倍〜何十倍相当の資金で取引が出来る仕組み
しかし、誰しも不安を感じながら資産運用したくはないですよね。
理想は、ハイリスクハイリターンからローリスクハイリターンへ!
(そんな上手い話はありませんが)
そこで、自動売買の良いところである「ほったらかし運用」が出来るように、トライオートFX のリスクを抑える方法について考えてみました。
トライオートFXでリスクを抑える3つの方法
トライオートFX のみならず、FX 最大のリスクはレバレッジにあります。
自己資金を証拠金として最大25倍までの取り引きが出来ますが、自己資金以上の資金で取り引きするという事は、置き換えれば借金してギャンブルするようなもの。
とはいえ、レバレッジを掛けられるところに FX の魅力があるので、如何にリスクを抑え運用するかが重要になってきます。
- 有効証拠金:自己資金±評価損益等を加えた金額
- 必要証拠金:建玉の維持に必要な金額
基本的には投資家を保護するため、有効比率が100%を切ると強制ロスカットされます。
(大幅に資金を失うものの、借金にはならない仕組み)
これちょっと分かり辛いので、一例を載せておきます。
例.自己資金10万円で、1ドル100円の時に1万通貨(10,000ドル)を取り引きしたとします。
普通は、10,000ドル×100円=1,000,000円必要ですが、最大25倍までの取り引きが出来るので、この時の必要証拠金は1,000,000円÷25=40,000円です。
まだ相場が変動する前の状態で考えると、有効比率は下記の通り。
- 自己資金10万円
- 1万ドル取り引き(1ドル=100円時)
- 有効比率(250%)=有効証拠金(10万円)÷必要証拠金(4万円)×100
※正確にはスプレッドや必要証拠金の設定等で多少前後します。
仮に1万ドル買っていたとして、円高方向に6円変動すると有効証拠金は、10万-6万 =4万円になってしまいます。
細かい条件は抜きにするとこの時点で、有効比率がほぼ100%となり強制ロスカットされれば自己資金は10万円から4万円に減る事になります。
但し、最悪の場合、借金を背負うことも有り得えるので注意!
相場の急激な変動により、お預かりした証拠金以上の損失が発生する場合もありますのでご注意ください。
とにかくこのレバレッジを低くする事がリスクを抑えるポイントです。
と、不安ばかり煽ってしまっても仕方がないので、そうならない為にトライオートFX で極力リスクを抑える方法を3つ紹介していきます。
- 運用資金を増やす
- 取引数量 or 注文数を減らす
- ルールを決めてロスカットする
1.運用資金を増やす
- 運用資金を増やし有効証拠金を増やす
これが出来るならわけないんですが、リスクを抑える一番良い方法は資金を増やす事です。
取り引き数量に対し運用資金(証拠金)を増やせば、おのずとレバレッジを低く抑える事になります。
理想はレバレッジを2~3倍程度に抑える事。
有効比率でいうと800%以上をキープしたいところです。
トライオートFX では、基本的に運用開始から相場の変動範囲が広がるに連れ、取り引き数量が増え、含み損が増していく傾向になります。
開始直後は有効比率が800%以上だったとしても、建玉が増える度に有効比率が下がっていくので注意しましょう。
ロスカットされない資金でほったらかし運用するのが「トライオートFX」の理想形です。
2.取引数量 or 注文数を減らす
- 取引数量 or 注文数を減らし必要証拠金を増やさない
運用資金を増やせない場合、次の対処法として考えられるのが取り引き数量を減らすか、注文数を減らす方法です。
建玉が増える=必要証拠金が増え、有効比率が悪化してしまうので、自動売買により建玉を増やさない事がリスクを抑えるのに有効です!
私も資金不足を補うため、有効比率の減少に合わせて稼動本数(注文数)を減らして対応しています。
3.ルールを決めてロスカットする
- ルールを決めてロスカットし有効比率を上げる
ロスカットする、つまり損切りする事です。
1.2.でダメなら最後の手段、損失を出してでも建玉を減らす=必要証拠金を減らす事で有効比率を上げます。
含み損の状態では確定していなかった損失を、ロスカットして確定するのは心情としてなかなか出来ないものです。
ですが、有効比率が100%を切り強制ロスカットが発動すれば損失は甚大になります。
自動売買は感情に関係なく機械的に取り引きする事が利点の一つですが、ロスカットもルールを決めて感情を無視して機械的に行えるようにするのがポイント。
上図は一例ですが、相場推移と自動売買セレクト「コアレンジャー(カナダドル/円)」の収益率を表したものです。
トレンドが発生すると収益率(白い線)がマイナスになっているのが分かるかと思います。
1回目のトレンドは待っていれば相場が戻って収益も改善していますが、2回目のトレンドも戻ってくるかは分かりません。
未来は誰にも分からないので、「プロスペクト理論」に陥らないように注意しましょう。
「プロスペクト(prospect)」という語は「期待、予想、見通し」といった意味
例えば、有効比率が500%切ってしまったら一番含み損が少ない建玉から順にロスカットするとか、レンジ相場からトレンドに移ったと判断したらロスカットするなど。
模索しながら自分ルールを決めて、強制ロスカットにならないよう運用していきましょう。
【まとめ】トライオートFXでリスクを抑える方法
ほったらかし運用が魅力のトライオートFX ですが、自己資金以上の資金で取り引きを行う分、リスクは伴います。
相場変動を予測するのは難しいですし、思わぬ相場変動で強制ロスカットといった損失が発生しないよう、少しでもリスクを抑えた運用を心掛けましょう。
運用資金を増やす
取引数量 or 注文数を減らす
ルールを決めてロスカットする
ハイリスクで運用すればその分ハイリターンの可能性は高いですが、損失の拡大や強制ロスカットの可能性も大きくなります。
おそらくそうなってしまったら最後、怖くて相場から去ることになってしまうんじゃないでしょうか。
そうならない為にも、如何にレバレッジを抑え運用を継続していけるかが重要です。
私自身まだ初めて半年程度ですが、今後もリスクを抑えて継続していきます!